ヘンリー・フォードの有名な言葉に「人々に何が欲しいか尋ねたら、彼らは『より速い馬』と言っただろう。車ではなく」とあります。これは、製品開発において革命的なイノベーションを促す文脈でよく引用されます。しかし、こう問い直してみたことはあるでしょうか——もしかすると、ユーザーは本当に「より良い馬」を望んでいるのかもしれない、と。
気づけば年の瀬。皆さんの秋はどんな色でしたか。銀杏の黄金色でしょうか、それとも紅葉の鮮やかな赤でしょうか。
8月末から9月初めにかけて、私たちは全ユーザーの皆さまにフィードバックのお願いを送り、多くの深い洞察に満ちた返信をいただきました。お時間を割いて、考えや期待を書き送ってくださったことに心から感謝します。いただいた内容を整理・咀嚼する中で、私の頭の中に非常に明確なメッセージが浮かび上がりました——「Tasmap のデザインが好き。あのように美しい地図を作りたい、でも多くの壁にぶつかっている」。
これが、今そしてこれから取り組む最優先事項です。
ガイダンス、学習支援、細部の磨き込み
私たちはユーザー体験やオンボーディングの改善(すでに一部ご覧になっているかもしれません)に多くの労力を投じ、同時に Tasmap の潜在力を最大限に引き出していきます。具体的には次のような取り組みを含みます:
- シンプルな埋め込みチュートリアル動画
- 地図要素とその内容のリンク構造の最適化
- 直感的なエディターのレイアウト
- さまざまなレイアウトのハウツーと改善
- さらなるサンプルの拡充
- 各機能の活用方法・ユースケースの紹介
クラシックモードとインポート
- クラシックモード:従来の Google My Maps(や他のサービス)に近い、地図と地点を中心に据えたレイアウト。
- データインポート:KMZ/KML を優先し、既存の地図データを Tasmap へ迅速に移行できるようにします。
安定性
編集時に未知のバグに遭遇するフラストレーションは、私たちも痛いほど理解しています。そこで、上記の目標が達成されるまでは、新機能の開発——とくに探索的・実験的な機能——をいったん控え、安定性の向上に注力します。華やかな新機能を追いかけるのではなく、まずは「より良く、よりシンプルで、より信頼できる」地図ツールを築くことを選びます。
結びに
開発の進捗やアップデートは X(Twitter)および Discord に投稿しますので、ぜひフォローしてください。ご意見があれば、Discord での共有やメールでのお問い合わせも大歓迎です。いただいたメッセージには、一通一通、誠実にお返事します。
改めて、フィードバックをお寄せくださったすべての皆さまに感謝します。年の瀬という内省に向いた季節を、どうぞお楽しみください。